不妊治療と聞いてあなたはどのような印象を持ちますか?治療費が高い!仕事との両立が難しい!など、不妊治療はハードルが高いイメージがありますよね。しかし、医療費控除や助成金制度を使うだけで費用の負担がだいぶ軽くなります。今回は不妊治療をこれから考えている人の為に、治療方法別に平均費用はもちろん、不妊治療を行った方の体験談をご紹介します。

不妊治療方法とは?

妊娠を望んでいる夫婦が性生活を送り、1年以上妊娠しない場合を不妊といいます。2年以上過ぎても妊娠出来ない場合に不妊治療を行う夫婦が多いです。

不妊は女性だけの問題でなく、男性にも原因がある場合が多いので、一緒に不妊治療に対する理解を深めることが大切です。

  1. 問診
  2. 内診・各種検査
  3. タイミング法
  4. 人工授精
  5. 体外受精
  6. 顕微授精

不妊治療は大まかに上記のような流れでおこなって行きます。問診では、自分の意思をしっかりと伝え、不妊治療の費用や治療の流れなど疑問に思っていることは確認しておきましょう。

健康な夫婦であれば、タイミング法からスタートすることが多いですが、妊娠が難しい要因があれば体外授精や顕微授精になることもあります。

また、問診の際は女性の場合、排卵の有無や自身の体のことを医師に正確に伝える為にも基礎体温表を持参するようにしましょう。

病院選びの大切さとコツ

不妊治療は、先の見えないトンネルを進んでいくようなもので、長い期間、精神的にも肉体的にも辛い思いをしている人が沢山いると思います。

不妊治療を成功する為には、自分が納得のいく治療ができることや、信頼できる病院選びが大切です。以下では、病院選びのコツをお教えします。

  • 婦人科と不妊専門病院の選択
  • アクセスの良い病院
  • 気になった病院を受診してみる

年齢が30代後半以降で妊娠を望む女性であれば、早期の治療を行う必要があるので、設備の整った不妊専門の病院がおすすめです。

産婦人科は、待合室で子供や妊婦さんも訪れる為、その姿を見るのが辛いとストレスを感じてしまうのであれば婦人科や、不妊専門病院に通院しましょう。

病院へのアクセスは非常に大切です。不妊治療は1回行けば終わりというものではありません。治療が始まると何度も通院しなければなりません。

不妊治療方法と平均費用

一般的な治療と、治療にかかる平均費用をお伝えします。病院によっても異なってくるため、受診する際はホームページ等で事前に確認しておきましょう。

タイミング法

目安の費用

5千円~1万円程(1周期分の治療)

妊娠する確率

約5%
タイミング法は不妊治療をする際、男性の精子に異常がなければ最初に行われる治療です。尿検査や超音波検査等で卵胞の大きさなどを確認しながら、排卵予想を立てます。

排卵のタイミングを合わせて性交を行うことで、普段の性行よりも妊娠の確率をあげます。基本的に保険適用で行われ、病院や治療内容によっては自費診療の場合もあります。

人工授精

目安の費用

1万円~3万円程(1周期分の治療)

妊娠する確率

約7%~9%
人工授精とは、タイミング法と同じ要領で卵胞の大きさを確認し排卵時期のタイミングで、採取した精子を医師が女性の子宮内に注入する方法です。

人工授精の術中の痛みはほとんどの女性が感じないようです。タイミング法で妊娠に至らない場合人工授精にステップアップしていきます。

体外受精

目安の費用

30万~60万程(1周期分の治療)

妊娠する確率

約30%~45%
体外受精とは、精子と卵子を受精させた受精卵を女性の子宮内に戻すことを言います。人工授精で妊娠しない場合や、精子に不妊の原因がある場合、卵管閉塞がある場合等に体外受精をします。

体外受精は自費診療になるので、患者の経済的な負担も大きくなります。治療費は、病院によって大きな違いがあるので事前に確認しておきましょう。

顕微授精

目安の費用:30万~60万程(1周期分の治療)
妊娠する確率:約30%~45%
顕微授精は体外受精の様に、精子と卵子を体外で受精させ受精卵を女性の子宮内へ戻していきます。顕微授精と体外受精は、受精卵が出来る過程が大きく違います。

体外受精は、精子本来の力で受精し受精卵になりますが、顕微授精はガラス管を用いて、人工的に受精させ、受精卵を作ります。

抗精子抗体を持っている女性や、体外受精でも妊娠できない人、精子の受精する力が弱い人は、顕微授精を行って行きます。

無月経

子宮外妊娠では、正常な妊娠とは異なるものの受精卵は着床しているため、母体は正常に妊娠している時と同じ反応を示します。具体的には、基礎体温が下がらすに高温期を維持し続け、月経はなくなります。

しかし、子宮外妊娠でよく起こる少量の出血や下腹部の痛みが生理とよく似ているため、勘違いしてしまうことが非常に多くあります。

つわり症状

子宮外妊娠でも、正常な妊娠と同じように吐き気や頭痛などのつわりのような症状が現れることがあります。これは、妊娠検査薬が陽性反応を占めすというところでも説明しましたが、身体は正常な妊娠と子宮外の妊娠を判断出来ないので、つわりが現れることもあるのです。

自覚症状が無いことも

正常の妊娠でもつわりが辛くて点滴に通う人もいれば全く無い人もいます。同じように、子宮外妊娠であっても着床した部位や受精卵の育ち方によっては自覚症状が無い場合があります。その場合、次の妊娠が発覚した際に子宮外妊娠していたことがわかるということもあるようです。

痛みなどの自覚症状が無いのは一見良いように思えます。しかしそのまま症状が悪化していきなり激痛や大量出血となると母体の生命にも関わりますので危険とも言えます。

症状はいつから?時期と受診の目安

子宮外妊娠の症状はいつから出るのでしょうか?妊娠5~6週目あたりから症状が出る場合が多いと言われます。5~6週目というと生理予定日から一週間遅れくらいです。

妊娠検査薬や産婦人科での尿検査などで妊娠反応が出た時点で普通の妊娠か子宮外妊娠かを判断するのは医師でも難しいとされています。

エコーで子宮内に胎嚢が見えなかった場合にも他の場所にいるのか、それとも小さくて見えないだけなのか…様々な可能性が考えられるからです。

そのため正常妊娠か子宮外妊娠か確認できるまで医師は慎重に経過を見守ります。検査薬などで陽性反応が出たらなるべく早く受診してください。

子宮外妊娠と生理の違い

子宮外妊娠と生理は、どちらも下腹部痛や出血の症状が起こるので見分けがつきにくいですが、子宮外妊娠に伴う出血は、少量の出血が継続するので、毎月の生理の出血量との違いから気付くことが出来るでしょう。

また腹痛も、子宮外妊娠の場合、受精卵の成長とともに着床した部位が圧迫され、徐々に痛みが増していきます。逆に、生理の場合は2.3日目をピークとし、痛みや出血は徐々におさまってくるでしょう。

普段から基礎体温をつけている方は、生理のような出血があったのに基礎体温が下がらないということで産婦人科を受診して子宮外妊娠が発覚するということがあるようです。

生理だと思い込んで子宮外妊娠のサインを見逃してしまうと、赤ちゃんがどんどん成長してしまい卵管破裂などを引き起こす可能性があります。卵管が破裂してしまうと手術が必要になりますし、母体も危険にさらされます。基礎体温をつけることを習慣にして、気になることがあればかかりつけの医師に相談するようにしましょう。

子宮外妊娠の治療法は?手術の種類や入院期間

子宮外妊娠の大半が卵管妊娠のため、ここでは卵管妊娠卵を中心にご説明します。卵管妊娠の治療では、卵管が破裂しているかどうかが大きな判断材料となります。

卵管破裂を起こしていない場合は、状態によって投薬しながらの経過観察や卵管温存手術が行われます。卵管が破裂してしまっている場合は、出血多量により母体の命に危険がおよぶ可能性があるので、開腹による緊急手術が行われることがあります。

手術の種類

  • 卵管線状切開
  • 卵管摘出術

卵管線状切開は、卵管を残すために卵管の妊娠部位を切開し中の胎嚢を摘出する方法です。多くの医療機関では、今後の妊娠希望がある女性に対しては、出来る限り卵管を残す方向で治療を行います。ただし、再発するリスクも理解した上で選択しなければなりません。

卵管摘出術は、卵管の妊娠部位を含めて卵管を切除してしまう方法です。卵管破裂をし大量出血を起こしている場合、妊娠部位のある卵管を切除します。この場合は、切除した側の卵管では妊娠が不可能になります。

卵管妊娠部位を含めて卵管を切除してしまう方法です。既に卵管破裂をし大量出血をしている場合、妊娠部位のある側の卵管を切除します。この場合は、切除した側の卵管では妊娠が不可能になります。

入院期間

入院期間は、手術の内容によって異なります。腹腔鏡の場合、経過が順調であれば5日程度の入院で済むことが多く、短いと3泊4日ということもあるようです。ただし、手術以前に薬物療法をしていたり、術後の経過があまりよくなかったりする場合には入院が長引くケースもあります。

開腹手術の場合は、一般的に腹腔鏡手術の場合よりも入院期間が長くなります。期間としては、だいたい術後10日の入院となり、退院後は約1ヶ月ほど自宅安静という形をとることが多いようです。

子宮外妊娠後の妊娠への影響

卵管切除などの手術が行われた場合、妊娠の確率は70~80%に下がります。しかし、片方の卵管がきちんと機能していれば、自然妊娠することが可能です。

両方の卵巣卵管を切除した場合、自然妊娠はできませんが、卵巣から卵子を取り出して人工授精を行うことができます。子宮外妊娠後の妊娠において、子宮外妊娠の再発率は約1~2割と言われています。

卵巣卵管の状態を知るために、あらかじめ、子宮卵管造影検査を受けておくと良いでしょう。異常がなければ、安心して次の妊娠にチャレンジできますね。

子宮外妊娠と流産の関係

子宮外妊娠は、先に説明した通り受精卵が子宮以外の場所に着床してしまうことを指し、流産は人為的でない原因で胎児が亡くなってしまうことを指します。

流産の場合でも、子宮外妊娠の症状と同じような出血や下腹部の痛みが起こるため、妊娠初期のこれらの症状で子宮外妊娠と流産を見分けることは難しいでしょう。そのため、医師の診察を受け、超音波検査によって胎嚢がどこにあるのかが確認されてはじめてわかるということが多いです。

妊娠検査薬で陽性が出たら、病院できちんと妊娠検査を

子宮外妊娠は、確率は高くないものの誰にでも発症する可能性のある病気です。子宮外妊娠をしていても初期症状は正常妊娠のときと変わらないため、自分で判断するのが難しいのが特徴です。発見が遅れると、命の関わる場合もありますし、以後の妊娠が難しくなる場合もあります。

子宮外妊娠は早期発見が大切です。妊娠検査薬で陽性反応が出たら、病院に行って妊娠の検査を受けましょう。